2023.3.2
同志社大学社会福祉学会・学会賞を受賞
<同志社大学キャンパス>
2022年12月10日(土) 同志社大学社会福祉学会・第37回年次大会が、京都今出川キャンパス至誠館22教室で開催された。午後1時からは学会賞授賞式があり私は表彰され、受賞の挨拶をする機会を得た。
今回、私が同志社大学社会福祉学会・学会賞(実践活動部門 社会福祉実践賞)を受賞することになった理由は、下記の内容と記載されていた。
【実践活動部門】(社会福祉実践賞)
[授賞理由]
服部充氏は、1972年3月に同志社大学法学部を卒業後、1981年に学校法人服部学園ピノキオ幼稚園運営に携わった。その後、埼玉県深谷市にある社会福祉法人花園公益会理事長として、また同特別養護老人ホームフラワーヴィラ施設長、学校法人服部学園理事長として、長きにわたり、実践活動に取り組んできている。そのような氏の実績がたたえられ、深谷市長より顕彰され、また、運営する事業所が埼玉県知事より表彰されている。
氏は、幼児教育や高齢者福祉など、広く教育と福祉に携わる実践とあわせて、自然保護活動にも尽力してきている。このような実践から、家蚕、野蚕の取り組みを、高齢者の認知症予防や処遇プログラムとして行っている。自然との直接的なかかわりによって人間の五感が刺激されるなど、自然とかかわり、自然に対応する環境設定を導入したセラピー等に取り組んできている。
さらに氏は、このような実践活動と成果をまとめた内容を、日本野蚕学会、国際野蚕学会で発表して、国内外に紹介するとともに、これらの実践をドイツ、インド、インドネシア等の海外へも紹介する活動を行っている。
以上の服部氏の永年の功績をたたえ、ここに本学会「社会福祉実践賞」を授与する。
授賞式後私は次のようなスピーチを行った。
「この度の受賞はとても光栄に感じております。歴代の受賞者の方たちは、長年地道な福祉活動を行ってきた、頭の下がる思いの人達ばかりです。私などがこの賞を受賞していいのかと自問しております。
さて、私が理事長を務める幼稚園ですが、熊谷市にありまして、以前は妻沼町と呼ばれていました。ここは日本女医第一号となった荻野吟子の生まれたところです。最初の結婚で夫に病気を感染させられ、その治療の羞恥心が女医を志した動機だと言われています。その結果女性にも医師になる道を拓いた先駆者となったわけです。この荻野吟子の再婚相手は、同志社大学の創立者である新島襄に洗礼を受けています。また荻野吟子も、同志社総長となった海老名弾正から洗礼を受けています。
また、私が施設長と理事長を務める特別養護老人ホームですが、深谷市にあります。深谷市は渋沢栄一が生まれたところです。渋沢栄一は、社会事業家であるとともに教育や福祉にも熱心に取り組み多くの業績を残しております。同志社大学創立の時には多額の寄付金を用意して開設に尽力しました。
福祉に対しても熱い思いを抱き続けた渋沢栄一とご縁のある我が母校の、福祉学会にて、今回私が社会福祉賞を受賞したことに、私は特別な感慨を抱いております。
今後は、私が20年以上にわって提唱している『福祉ロード』の構想を実現すべく努力を続けていこうと決意を新たにしています。
施設の周辺のその場所では、赤ちゃんから高齢者まで。男女や国籍も関係なく、身体が不自由な人も、元気な人も。何も心配せずみんなが安心して一日楽しく過ごせる場所、そんな場所が『福祉ロード』です。」